算数の応用問題が苦手。どうやったらあんな解き方がひらめくの?                           

算数の勉強方法・・・忙しいお母様方へ

「うちの子、算数が苦手なんです」という相談を受けることが多いです。

教えてみると、効率の悪い勉強をしていることに気がつきます。
要領が悪いだけで、苦手でも何でもないんですね。

ここでは、「こんな方法は止めましょう」とか「これだけは絶対にやった方がいいですよ」という方法を書いてみます。
いくつか試してみて、お子様に合う方法を使い込んではいかがでしょうか。

[算数]を対象に書いていますが、「数学」でも使えます。
中学生のお子様をお持ちのお母様は、お子様に「こういう記事もあるよ」と教えるのも良いかもしれません。
また、あなたが中学生なら、この記事から何か自分に使えそうなものを見つけて、あなたの実力アップに利用してもらえれば、書いた甲斐があるというものです。

慣れるにしたがって、自分流にアレンジするといいですね。

日常生活を通して、考える習慣をつけましょう

仕事を持っている母親はもちろん、専業主婦のかたも そうそう時間が余っているわけではありません。
子供さんにべったりとくっついて算数を教えてばかりはいられません。

そうなると「日常生活を通して考えさせる」のが一番よいでしょう。

買い物に行ったとき、割引セールがあったとします。3割引の表示があれば、具体的にいくら安くなるのか「一緒に」考えます。
「考えさせる」のではなく「一緒に考える」 のです。そしてそれを一緒に「楽しむ」 のです。

「そんなのは、面倒くさい・・・」ですか?
でも「面倒くさい雰囲気」はそのまま子供さんの感覚を作りますよ。「考えるのは、面倒なんだ」と、刷り込まれます。
「面白いね。楽しいね」と言いながら、一緒に考えると、「考えるのは楽しいのだ」と刷り込まれます。言葉で「考えなさい」「勉強しなさい」とやかましく言わなくてもよいようになります。

割合の分野を習っても、多くの人(中学生でさえも)「安くなるねんな」ぐらいにしか考えていません。「いくら安くなるか」までは考えないのです。学力の差は、こういう所からついてきます。

車で走っているときでも、高速道路で時速80キロを出していたら、このスピード感が時速80キロだよと教えて下さい。
感覚は非常に大切です。さらに、「1分なら何メートル進むかな?」と一緒に考えるのです。スマホ電卓を使えば、計算そのものは簡単にできます。「一秒なら・・・」などと、いくらでも変化できます。

観覧車などに乗ったら、格好の素材ですね。一周の時間、角度、スピードなど考える素材は山ほどあります。

あくまでも、「お勉強」ではなく「考えることを楽しんで」 やって下さい。

 

電車に乗ったときには、切符がありますね。その切符には端の方に4桁の数字があります。それを「加減乗除して10にする競争」をしてはいかがでしょうか。
5年生の子に負ける可能性は大きいですよ(笑)。子供さんがソロバンなんかやってたら、勝てません。

本気でやってる親に子供が勝ったら、子供は喜びますよ。
まぁ、親としては複雑な気持ちになるでしょうが・・・。
日常生活の中には、算数のネタがごろごろしています。

図を描いて考えよう

算数の問題を解くとき、お子様が、どのようにしているかよく観察して下さい。

算数の成績が悪い人は、手を動かしていません。じっと問題を見ているだけです。
もちろん「高いレベルで」じっと見てるだけなら素晴らしいのですが、まずそんなことはありません。

どんな図でもいいから、とにかく図を描かせて下さい。
最初は全く描けませんので、一緒に書いてみた方がいいでしょう。

また、図を小さく描く人も多いです。図の中に色々と気づいたことを書き込むので、小さい図ではダメです。
たっぷりスペースを取った大きな図を書かせて下さい。

図を描くことで、問題を良く理解できます。条件もハッキリ認識できます。考えるのも図の中でイメージ処理ができます。

図の種類2は色々ありますが、最初は「状況図」が一番やりやすいでしょう。

「状況図を元に、線分図や面積図に書き直す」というのが良いと思います。

 

最初は面倒くさがるかもしれません。しかしやってるうちに、そうする方が、考え易いと実感します。