基本英文の暗記は効果があるのか?

1,基本英文を暗記したけど、成績は上がらなかった!

「英語の基本例文を暗記したら、英語の成績が上がる」って言われて、頑張って100個ほど暗記しました。でも、全然成績は変化しません。

本当に基本例文の暗記は、効果があるのですか?

時々、こういう質問を受けます。
覚える努力をしないでこんな質問をしても、「やってみりゃ、いいじゃん!」と、割と冷たく突き放すのですが、本気で努力してから質問してくる人には、正面から真面目に受けています。

2,効果あります。しかし、条件があります。

結論から言います。
覚えただけでは、すぐには成績に結びつきません。
覚えた後、ある程度の熟成期間が必要です。さらに、問題練習も必要です。それをすれば、「絶対の実力」がつきます。中学の英語基本例文であっても、「一生の宝」になります。

もう少し詳しく説明します。
 

3,効果をもたらす条件

1,ある程度の暗記例文数が必要です。
This is a pen.レベルの文を除外してなら、150文ぐらいでもいいでしょう。
欲を言えば、あと50文ぐらいは欲しいところです。ある程度の量がないと効果は見られません。

2,暗記の熟練度の問題があります。
「日本語を見ながらゆっくり英作する」というレベルなら、点数に反映するのは、期待できません。
その文ズバリが出題されれば、もちろん得点できるでしょうが、ここで想定している「実力」は、そういう「当たった、外れた!」では、ありません。

少なくとも、「日本文をちらっと見たら、さらさらと口について出てくる」ところまで覚え込まないといけません。
出来れば、例文の順番通り、日本文の情景も覚えて(日本語は言葉通り覚えなくてもいいです)その日本語から受ける感情も感じて、全く何も見ないで再生できるといいですね。「そんなん、むりやぁ」と言うかもしれませんね。でもやってみればわかりますが、150ぐらいなら、少し努力すれば、出来るものですよ。

3,暗記した例文を徹底的に使い込むこと
暗記しただけではダメです。覚えただけでは、いい武器を「手に入れた」状態です。でも、手に入れただけでは、戦えないですよ。使い慣れないと、武器はさびていきます。暗記した英文も忘却の彼方に去って行きます。

問題集を解くときに、意識的に例文を思い出しましょう。道を歩いているときに、出来るだけ英語で表現してみましょう。
中学英文でも、ある程度の文を150覚えていれば、思ったよりスラスラと英語が作れます。単語がわからなければ、こそだけは日本語で言ってもかまいません。慣れてくれば、「その単語を使わないで他の言い回しは出来ないかな・・・」なんてことを考え始めます。
いずれにしても、どんどん使ってみることです。

4,熟成期間が必要です。
覚えたその翌日から、すぐに実力がつくことは期待しない方がいいです。
上の3でかいたことをしながら、ある程度に時間がたつと、あるときフッと英語にするのが楽になります。そこで初めて実力が表に現れるのです。

そこまで、辛抱強くねばり込めるかが一番難しいところです。
ハッキリ言って、200例文を暗記するのは、覚えた後の「継続的努力」に比べると、たいしたことはありません。自分では覚えられない人でも、塾で強制的に暗記させられたら、3ヵ月間で覚えてしまいます。

でも、その後は、塾の力ではどうにもなりません。まさに自分の努力しかありません。

しかし、こうした努力で獲得したものは、

間違いなく「一生の宝」になります。

 

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