学習カードは成績を上げるのに非常に効果があります。
しかし あまり有効に使われてはいないようです
1、学習カードの簡単な作り方
A5の用紙が適切
ここで作るカードは数学や英文分析を目的としたカードです。英単語カードのサイズでは作成できません。英語は A4サイズを半分にしたものです。A4サイズはホームセンターなどでバラ売りしているので、すぐに手に入ります。厚手のものがおすすめです。
表に質問・問題を書きます。長い問題ならコピーして貼ると良いでしょう
裏に「模範答案」を書くのは感心しません。
「自分がわからなかったところ」を「自分の言葉」で書いた方がいいです。詳しい作り方は別の機会に譲ります
2,効率的な使い方
(1)カード学習の最大の魅力は「絞込みができる」ことです
理解・記憶が不十分な知識だけに意識を集中させるためです。
絞り込みにより、時間を有効に利用するためです。
使い方の1つの例を書きます。
適当に10枚カードを抜き出します。
一枚一枚の問題をよく考えます
「今回はカード一枚につき10分間考える」と決めてもいいでしょう。あるいは、5分間と決めてもいいでしょう。
もちろんその時間より早く解ければ、次のカードに進みます。
「分からなかったら30分は頑張ろう」と決めるのも良いと思います。
その点は自由にして構いません。
解説を見て納得できたら
「自分はどの部分がわからなかったのか」
「なぜ気がつかなかったのか」
など丁寧に考えましょう。
そして考えたことを
「1ヶ月後の、かなり忘れてしまった自分に手紙を書く」ような気持ちでカード裏の空いている所にメモしてください。
10枚のカードを全て完了したら、簡単に解けたカード以外のものを再度解いてください。
そうやって絞り込んでいきます。10枚全てマスターしたら、次の10枚セットに移ります
場合によっては30枚をセットにして、同じように行うのも1つのやり方です。
なお「理解したから、もうしなくていい」というのは、もったいないです
解けなかった時には、「行き詰まった箇所にその日の日付を付けておく」と、後々便利です。
感想も書いておくと楽しいです
(2)何回やっても解けなかった問題は、完全に熟練するまで繰り返す。
熟練しなければ 、入試ではその知識は使えません
解けなかった問題は、今は解けてもすぐに忘れてしまうものです。
そこで、「まだ解けるうちに」困ったカードをを集めて、集中的に解くのです。
そこで、ほぼマスターした問題を集めましょう。そして大量に一気に解いて下さい。
「問題をチラッと見たら、問題と解き方が頭に浮かんでくる」まで、何度も繰り返します。
この段階では紙に書かなくても構いません。指で空中に書くぐらいで十分です。
それでも「しっかり考える」ようにしてください。計算もやってください。当然「暗算」ということになります。
ぼんやり眺めるやり方は、眠っているのと同じです。時間の無駄なのでやめましょう。
(3)類似問題を選び出そう
「似ているけど少し異なっている」ようなカードを選び出します。
このレベルになってくると、相当実力がついています。
もっと実力をつけて、どんな変化にも対応できるようにするのが目的です。
「その相違が、どこに どんな違いをもたらしているのか」を考えてみましょう。
答えなんてありません。自分の頭で、自分なりに、考えるのです。
十分に時間をかけましょう。それだけの価値はあります
まとめ
美しいカードを作って、「眺めて、その美しさ可愛さに満足。そして、おしまい」
そういう人が多いです。
カードは使ってなんぼです。使わないカードなんて意味ありません。
使い込めばその効果は2次関数的に上がります。
ここにあげた使い方はほんの一例です。
自分でも工夫し、もっと効果的な使い方を開発してください。